バーチャル日曜学校(2021年3月7日)
◉3月7日(日) バーチャル日曜学校
大斎節第三主日
教会の暦は2月17日(水)から「レント(大斎節)」に入りました。
レントはイエスさまご自身が荒野で40日間過ごされ、悪魔の試みを受けられながら神さまと対話されたことを覚え、私たちも自らの信仰を静かに見つめて過ごす期間です。
◯日曜学校は現在休校中です。
「バーチャル日曜学校」を開校していますので、WEBで出席してください。
・ヨハネによる福音書2章13~22節
ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」 弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。
[教えて。校長先生]
★校長先生がみ言葉を分かりやすくお話しします。
イエスさまの時代、イスラエルの首都エルサレムには東京ドームに負けない程広い、それは立派な神殿(しんでん、神さまに礼拝する建物)がありました。過越祭(すぎこしさい)という大きなお祭りがあったので、イエスさまはそこへいらっしゃったのですが、何と!神殿の中庭で商売をしている人たちが大勢いるではありませんか!それを見たイエスさまは激しく怒って、商売の道具をひっくりかえして、「私の父の家を商売の家としてはならない」と言われたのでした。「私の父」とは神さまのことですね。イエスさまは神さまを「父」と呼び、ご自分は「神の子」だと言われたのでしたね。それだけでなく、私たちもみんな神さまを「父」と呼びなさい、みんな「私は神さまの子供だ」と考えなさいと教えられたのでしたね。
イエスさまは「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる」とも言われたのですが、それはイエスさまが十字架につけられて死んで三日目に生き返る、つまり復活(ふっかつ)することを言っていらしたのでした。イエスさまが亡くなって、復活されたとき、弟子たちはそのことに気がついたのでした。
[教会Tips]
★“知ってなるほど”の豆知識:『いけにえ(生贄)』
なぜ神殿の中で動物を売っていたのでしょうか。それは燔祭という大切な儀式に使う『いけにえ』だったからです。「燔祭に奉献された犠牲動物は完全に祭壇で焼かれるため、特別に神聖な捧げ物とされる。その一部なりとも祭司なり奉献者の食用に供してはならない。犠牲獣としては雄ウシ、ヤギ、ヒツジ、ハトなどが使われ、いずれも健全なものであることを要した。(参照:日本大百科全書)」(身代わりとなる『いけにえ』の)命という他に代わりのないものを捧げものとして神に願いをかけるのは、現代の私たちには少し理解しづらい感覚かもしれません。ところで教会ではイエスさまのことを「神の子羊」と呼んでいますね。すべての人の罪を神から赦してもらうため、イエスさま自身が『いけにえ』の役割を果たしたことを指しているのです。
【日曜の美(The art of Sunday)】
★アートを通して聖書に親しみましょう。
『ナザレのイエス、突然キレる!神殿は混乱、泣き崩れる人も』
もし今のニュース風に伝えるとしたらこんな感じでしょうか。私たちがイメージする「優しく微笑んでいるイエス」像とは全く違う姿に驚いてしまいますね。都にやって来たイエスさまは、お祭りの準備でごった返すエルサレム神殿に入り、境内で商売をしている人たちを手荒く追い出してしまいます。それは命を神への捧げものとするいけにえ(生贄)の動物を売る人や、各地から集まってくる人々のお金を(神に捧げても良いとされる)ユダヤの通貨に替える両替商などでした。当時、神殿の一角は祭司から許可を受けた人たちの店が立ち並ぶ、市場のようなところでもあったと言われています。この事件で、神殿と自分たちの権威を侮辱されたと考えるユダヤの支配者たちはイエスさまをひどく憎み、後の十字架の道へと繋がっていくことになるのです。
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【3月の聖句】
★み言葉を心にいっぱいためて行きましょう。
3月の暗唱聖句は以下の通りです。
見なくても言えるように暗記しましょうね。
『神は、独り子を世にお遣わしになりました。
その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。』
(ヨハネ第一の手紙 4章9節)
[音のボンボニエール]
ボンボニエールはキャンディ入れのこと。
圭子先生が奏でる「音」の数々召し上がれ!
歌には人々の心を一つにする力があると言われます。分裂の危機とさえ言われたアメリカのバイデン新大統領就任式で、聖歌『アメイジング・グレイス(聖公会聖歌集540番)』が歌われたのもそんな理由かもしれません。この曲の詞は元は奴隷商人でありながら、神の啓示を受けて英国国教会牧師になったジョン・ニュートンの作品(曲はスコットランド民謡がベース)です。自らの後悔と神への感謝を歌ったこの曲は、アメリカの礎となった奴隷をルーツに持つ人たちにも深く愛されました。今日はジャズアレンジしたバージョンでお聴きください。
† 下の絵をクリックすると音が流れます。
[余計なこと、ひらめいた]
スタッフが感じた、どうでもいいこと書いてます。
[ジャンル:ロハス(LOHAS)]
我が家にも春がやって来た。
冬の間ぼーっと休眠していた「きこ(亀の名前)」が、
四ヶ月ぶりにゴハンを食べました。
そこで、「余計なこと、ひらめいた。」
人間は一日でも食べないとお腹ペコペコになるのに
なぜ亀はずっと食べなくても平気なのか?
とても不思議です。
それでは、また来週。
外出時はマスク、帰宅時は手洗いを忘れずに!!!
どうぞ健やかにお過ごしください。
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