バーチャル日曜学校(2021年6月20日)

◉6月20日(日) バーチャル日曜学校
聖霊降臨後第4主日

◯山手聖公会は現在礼拝の公開を休止しています。それに伴い日曜学校も臨時休校中です。
バーチャル日曜学校にWEBでご参加ください。

【今日のみ言葉】
・マルコによる福音書4章35~41節
その日の夕方になって、イエスは、「向こう岸に渡ろう」と弟子たちに言われた。そこで、弟子たちは群衆を後に残し、イエスを舟に乗せたまま漕ぎ出した。ほかの舟も一緒であった。激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水浸しになるほどであった。しかし、イエスは艫の方で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして、「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と言った。イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった。イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」弟子たちは非常に恐れて、「いったい、この方はどなたなのだろう。風や湖さえも従うではないか」と互いに言った。


[教えて。校長先生]
★校長先生がみ言葉を分かりやすくお話しします。
イエスさまは人間には絶対にできない、不思議なことを、次々となさいました。その不思議なことを「奇跡」(きせき)と呼んでいます。この箇所(かしょ)でも、イエスさまは奇跡を行われたことが書かれています。イエスさまは、いつものように、大勢の人々に大切な話をなさったのですが、夕方になると、12人のお弟子(でし)さんたちといっしょに、2そうの船に乗って、「ガリラヤ湖」という大きな湖を反対側の岸に向かって行ったところ、途中で急に激しい風が吹いて来て、船が大波をかぶって、沈みそうになったのでした。ところが何と!イエスさまは船の後ろのところで眠ったままなのです。お弟子さんたちは「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と言っていますね。するとイエスさまは起き上がって、風に「黙れ。静まれ」と言われたところ、風はその通りになったのです。イエスさまは「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか」と言っていらっしゃいますね。私たちもお弟子さんたちと一緒に言いたいですね――「いったい、この方はどなたなのだろう。」

【日曜の美(The art of Sunday)】
★アートを通して聖書に親しみましょう。『嵐の間に眠るキリスト』
19世紀フランスの画家ドラクロワは、ドラマの1シーンを切り取ったような画面構成、華麗で巧みな色使いで知られています。フランス革命の蜂起する人々を描いた代表作「民衆を導く自由の女神」は見たことがある人も多いでしょう。さて、このガリラヤ湖の出来事は、ドラクロワお気に入りの題材だったらしく、類似作品を合わせて全部で7点あるそうです。嵐という自然の猛威になすすべもなく翻弄される弟子たちと、全く意に介さず静かに眠るイエスさまという、動と静の対比は極めて強い印象を残しています。

嵐の間に眠るキリスト“"""


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[教会Tips]
★“知ってなるほど”の豆知識:『ガリラヤ湖』
ガリラヤ湖(別名ティベリアス湖)は内陸にある地域最大の湖で、イエスさまの働きの多くはここで行われました。当時も湖の周りには通商で賑わう多くの町があり、たくさんの舟が湖面を行き来していたそうで、ペテロやアンデレなどの弟子たちも、この湖の漁師でした。ただしこの湖は海抜マイナス200メートルの深い谷の底にあり、東西を高い壁のような丘に挟まれているため、普段は穏やかであっても、突如として猛烈な風が湖に吹き下り、天候が急変することもあるそうです。今日のみ言葉の場面は、そんな嵐の光景だったと思われます。
ガリラヤ湖

【6月の聖句】
★み言葉を心にいっぱいためて行きましょう。
6月の暗唱聖句は以下の通りです。
見なくても言えるように暗記しましょうね。
『子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される。』
(マタイによる福音書 9章2節)


[音のボンボニエール]
ボンボニエールはキャンディ入れのこと。
圭子先生が奏でる、甘ーい「音」召し上がれ!

今日お届けするのは、シューマンの作品「子供の情景」より、第7曲「トロイメライ」。若きシューマンが少女クララから言われた言葉、「あなたは時々子供のようね」に触発されて書き上げた曲の一つです。夢を意味する題名を持つ「トロイメライ」は、美しく親しみやすいメロディで、この作品の中でも特に有名です。のちに周囲の反対を押し切って結婚した二人は共に音楽活動を開始、作曲家のシューマンだけでなく、妻クララも彼との間に8人の子供をもうけながら、世界最高のピアニストという名声を獲得しました。夫シューマンとは若くして死別しますが、クララは76歳でその生涯を閉じるまで輝かしい演奏家人生を歩み続けます。「女性は家庭にいる」ことが常識だった当時で、活躍する女性の先駆けとして、彼女は数多くの功績を音楽界に残しました。
† 下の絵をクリックすると動画がスタートします
音のボンボニエール

[余計なこと、ひらめいた]
スタッフが感じた、どうでもいいこと書いてます。
ピコーン!

[ジャンル:開店休業]
いよいよ梅雨入り。
聞こえるのは庭の木にかかる雨の音だけ。
そこで、「余計なこと、ひらめいた!」
毎日電柱でにぎやかにさえずってた
鳥たちの鳴き声ひとつ聞こえないけど
いったいどこで雨宿りしてるのか。
とても不思議です。

それでは、また来週。
外出時はマスク、帰宅時は手洗いを忘れずに!!!
どうぞ健やかにお過ごしください。
教会でまたお会いしましょう。

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