バーチャル日曜学校(2021年6月27日)
◉6月27日(日) バーチャル日曜学校
聖霊降臨後第5主日
◯山手聖公会は現在礼拝の公開を休止しています。それに伴い日曜学校も臨時休校中です。
バーチャル日曜学校にWEBでご参加ください。
・マルコによる福音書5章22~24節、35~43節
会堂長の一人でヤイロという名の人が来て、イエスを見ると足もとにひれ伏して、しきりに願った。「わたしの幼い娘が死にそうです。どうか、おいでになって手を置いてやってください。そうすれば、娘は助かり、生きるでしょう。」そこで、イエスはヤイロと一緒に出かけて行かれた。大勢の群衆も、イエスに従い、押し迫って来た。
イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人々が来て言った。「お嬢さんは亡くなりました。もう、先生を煩わすには及ばないでしょう。」 イエスはその話をそばで聞いて、「恐れることはない。ただ信じなさい」と会堂長に言われた。そして、ペトロ、ヤコブ、またヤコブの兄弟ヨハネのほかは、だれもついて来ることをお許しにならなかった。一行は会堂長の家に着いた。イエスは人々が大声で泣きわめいて騒いでいるのを見て、家の中に入り、人々に言われた。「なぜ、泣き騒ぐのか。子供は死んだのではない。眠っているのだ。」人々はイエスをあざ笑った。しかし、イエスは皆を外に出し、子供の両親と三人の弟子だけを連れて、子供のいる所へ入って行かれた。そして、子供の手を取って、「タリタ、クム」と言われた。これは、「少女よ、わたしはあなたに言う。起きなさい」という意味である。少女はすぐに起き上がって、歩きだした。もう十二歳になっていたからである。それを見るや、人々は驚きのあまり我を忘れた。イエスはこのことをだれにも知らせないようにと厳しく命じ、また、食べ物を少女に与えるようにと言われた。
[教えて。校長先生]
★校長先生がみ言葉を分かりやすくお話しします。
今週もイエスさまがなさった奇跡(きせき)のことが書かれています。会堂(ユダヤ教の教会)の世話をしていたヤイロという人が来て、イエスさまの足もとにひれ伏して、言いました。「わたしの娘が死にそうです。どうか、おいでになって手をおいてやってください。そうすれば、娘は助かり、生きるでしょう。」そこで、イエスさまはヤイロと一緒にその家に向かったのですが、大勢の人たちが一緒について行ったのですね。ところが途中でヤイロの家から人々が来て「おじょうさんはなくなりました。もう、先生にわざわざ来て頂かなくていいでしょう」と言ったところ、イエスさまはヤイロにおっしゃったのです。「おそれることはない。ただ信じなさい。」
それからイエスさまはペトロとヤコブとヨハネの3人のお弟子さんだけを連れてヤイロの家に行くと、おおぜいの人が大声で泣きわめいていました。するとイエスさまは何と言われたでしょう。「なぜ、泣きさわぐのか。子供は死んだのではない。眠っているのだ。」――何というおどろくべき言葉でしょう!それを聞いた人たちはイエスさまをバカにして笑いましたが、イエスさまは子供の手を取って「少女よ、起きなさい」と言われ、すると、本当にその通りになったではありませんか!!
【日曜の美(The art of Sunday)】
★アートを通して聖書に親しみましょう。『ヤイロの娘の復活』
近代ロシア絵画の巨匠と呼ばれる画家、イリヤ・レーピンの若き日の大作「ヤイロの娘の復活」。右手で静かに様子を見守る父親ヤイロの悲しみは、周囲の暗さで一層強調されています。一方、左手に静かに横たわる娘の枕元には弔いの花飾りが置かれていますが、燭台(ロウソク)の灯りはスポットライトのように娘とイエスさまの二人を照らし、これから起こる奇跡への期待を感じさせます。この絵が描かれる14年前、レーピンの姉は若くして他界しており、彼はその時の重苦しい雰囲気や悲しみを思い起こしながら、テーマを想起したそうです。「ヤイロの娘の復活」は聖書に基く歴史画でありながら、作者自身の経験を通して現実を織り込んだ作品と言えるでしょう。
[教会Tips]
★“知ってなるほど”の豆知識:『会堂(シナゴーグ)』
今日のみ言葉に登場するヤイロはユダヤ人の会堂、シナゴーグの管理者でした。シナゴーグはギリシア語で集合・集会を指し、そこで(旧約)聖書を朗読し、それを説き明かし、共に祈ることにより、ユダヤの人々は民族の誇りを保ってきました。シナゴーグは単に礼拝だけでなく教育や集会の場所として、社会的・宗教的生活の中心、コミュニティーセンターのような役割をしているそうです。そのため、時には結婚式や葬儀、裁判までもが開かれていました。しかし、離散・移住した海外では、ユダヤ人社会を象徴する存在のため、時に襲撃や迫害にあうこともあり、1938年11月にドイツで起きたナチスの突撃隊が行った組織的なシナゴーグの攻撃は、「水晶の夜」の名で歴史の汚点として刻まれています。
【6月の聖句】
★み言葉を心にいっぱいためて行きましょう。
6月の暗唱聖句は以下の通りです。
見なくても言えるように暗記しましょうね。
『子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される。』
(マタイによる福音書 9章2節)
[音のボンボニエール]
ボンボニエールはキャンディ入れのこと。
圭子先生が奏でる、甘ーい「音」召し上がれ!
今回お届けするのは1983年の世界的ヒット曲、ガゼボの「アイ・ライク・ショパン」です。日本でも「雨音はショパンの調べ」のタイトルでカバー曲が発売されました。
この二年ほど前から連載がスタートした漫画、くらもちふさこ作の「いつもポケットにショパン」。有名ピアニストを母に持つ主人公が、様々な出会いと別れの中で、自身のピアノの才能を徐々に花開かせて行くというストーリーです。発表されるとたちまち大人気となり、日本中の女子中・高生(一部の男子)を夢中にしました。作者の「ショパン音楽への憧れと敬意」を基に書かれたこの作品、漫画という二次元の世界でありながら、ショパンの楽曲が耳元に流れてくるかのような豊かで多彩な表現力を持ち、その魅力は今でも色あせることがありません。のちの「のだめカンタービレ」や「四月は君の嘘」など、人気音楽漫画の先駆的存在とも言われています。
† 下の絵をクリックすると動画がスタートします
[余計なこと、ひらめいた]
スタッフが感じた、どうでもいいこと書いてます。
[ジャンル:向日葵]
毎朝水やりしているヒマワリ。
気がつくと太陽が昇る東を向いて咲いてた。
道端のヒマワリも見てみたら
みんな同じように東側、向いてる!?
そこで、「余計なこと、ひらめいた!」
ヒマワリ(向日葵)だけに
自分で日の出の位置がわかるのか?
とても不思議です。
それでは、また来週。
外出時はマスク、帰宅時は手洗いを忘れずに!!!
どうぞ健やかにお過ごしください。
教会でまたお会いしましょう。
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