バーチャル日曜学校(2021年5月16日)

◉5月16日(日) バーチャル日曜学校
復活節第7主日(昇天後主日)

◯山手聖公会は現在礼拝の公開を休止しています。それに伴い日曜学校も臨時休校中です。
バーチャル日曜学校にWEBでご参加ください。

【今日のみ言葉】
・ヨハネによる福音書17:11c~19節
聖なる父よ、わたしに与えてくださった御名によって彼らを守ってください。わたしたちのように、彼らも一つとなるためです。 わたしは彼らと一緒にいる間、あなたが与えてくださった御名によって彼らを守りました。わたしが保護したので、滅びの子のほかは、だれも滅びませんでした。聖書が実現するためです。 しかし、今、わたしはみもとに参ります。世にいる間に、これらのことを語るのは、わたしの喜びが彼らの内に満ちあふれるようになるためです。 わたしは彼らに御言葉を伝えましたが、世は彼らを憎みました。わたしが世に属していないように、彼らも世に属していないからです。 わたしがお願いするのは、彼らを世から取り去ることではなく、悪い者から守ってくださることです。 わたしが世に属していないように、彼らも世に属していないのです。 真理によって、彼らを聖なる者としてください。あなたの御言葉は真理です。 わたしを世にお遣わしになったように、わたしも彼らを世に遣わしました。 彼らのために、わたしは自分自身をささげます。彼らも、真理によってささげられた者となるためです。


[教えて。校長先生]
★校長先生がみ言葉を分かりやすくお話しします。
この言葉は、イエスさまが「最後の晩餐(さいごのばんさん)」で、つまりイエスさまが亡くなる前の日の夕方に弟子たちと一緒になさった最後の夕食で、神様に向かって話された言葉です。イエスさまはいよいよ明日十字架につけられて殺されるのです。イエスさまは神さまを「父」と呼んでいらっしゃいますね。そして弟子たちのことを「彼ら」と呼んでいます。「彼らは世に残りますが、わたしは(あなたの)みもとに参ります」とおっしゃっていますね。弟子たち一人一人のことも、その他のどんな人々のことも、心から愛して来られたイエスさまは、いよいよお別れが近づいていることにどんなにつらい気持ちでいらっしゃることでしょう。でもイエスさまはすべての人を愛しておられるのに、人々の方は誰もがイエスさまを愛していたわけではありません。弟子の一人、ユダはイエスさまをお金で売ってしまい、「滅(ほろ)びの子」となってしまいました。またイエスさまのことを憎む人たち(そういう人々のことを「世」と呼んでいらっしゃいます)はイエスさまを十字架につけて殺してしまうのです。

【日曜の美(The art of Sunday)】
★アートを通して聖書に親しみましょう。『主の昇天』
イースターから40日後(今年は5月13日)は昇天日です。昇天日は死から復活して、弟子たちの前に姿を現したイエスさまが天に上げられたことを記念する日です。おそらくイエスさまの旅に従った弟子たちの多くは、イエスさまが救い主であることを半信半疑だったのかもしれません。堅い信仰を持つと言われた一番弟子のペテロですら、イエスさまが捕まると「自分は知らない」と逃げ回ってしまいました。でもその後、十字架上のイエスさまを見て、復活したイエスさまを見て、そして天に昇るイエスさまを見て、自分の目の前のお方が本当の救い主だったことを確信したのでしょう。イエスさまは弟子たちに「神さまの言葉を世界中にのべ伝えるよう」命じます。また「聖霊が降って大きな力を得る」ことも約束してくださいます。弟子たちの本当の旅が、まさにこれから始まるのです。
多くの西洋画では昇天の出来事を、大いなる勝利の印として壮麗に描かれます。日本最初のイコン画家、山下りんのイエスさまは、弟子たちとの交わりを思い起こさせる素朴で優しい姿です。

主の昇天“"""


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[教会Tips]
★“知ってなるほど”の豆知識:『病気はめぐる・歴史もめぐる』
1347年、南イタリアに発生した黒死病と呼ばれる伝染病ペストは、またたく間にヨーロッパ中をなめ尽くし、わずか3年あまりで北極圏まで到達しました。飛行機や鉄道、自動車は当然なく、徒歩や動物が移動手段だった中での感染スピードは驚異的です。この大流行(パンデミック)のためにヨーロッパ全人口の約半分が失われ、全滅した村や町も多かったと言われています。それに遅れること40年、1377年の北イタリアの交易都市ヴェネチアで、伝染病の流行を防ぐ世界初※の試みが始まりました。それは検疫(けんえき)です。空港などで見かける「検疫」の英語は「quarantine」で、イタリア語「quarantina=40日」を語源にしています。ヴェネチアに近づいた船は40日間海上に泊め置かれ、病気の発生がないかを確認してから、上陸させていたようです。40日という期間が何を根拠にしていたのか不明ですが、聖書にしばしば登場する数字(ノアの方舟や荒れ野の断食など)なだけに、「試練」を意味する象徴のように思えてしまいます。ところで昨年横浜でもコロナ患者の発生した客船が入港、状況が確認できるまで上陸が認めらなかったことがありました。隔離と観察が病気の侵入を防ぐ最も基本的な手段だと分かっていれば、あのような感情的な騒ぎにはならなかった気がします。病気と歴史は繰り返します。私たちはこのコロナ禍で何を学んで、何を得るのか、今問われているのかもしれません。※諸説あり

【5月の聖句】
★み言葉を心にいっぱいためて行きましょう。
5月の暗唱聖句は以下の通りです。
見なくても言えるように暗記しましょうね。
『見てもらおうとして、人の前で善行をしないように注意しなさい。』
(マタイによる福音書 6章1節)


[音のボンボニエール]
ボンボニエールはキャンディ入れのこと。
圭子先生が奏でる、甘くてほろ苦い「音」召し上がれ!

romeojuliet
「ロミオとジュリエット」はウィリアム・シェイクスピアの作品です。今から600年前のイタリア・ヴェローナの町で長年仲違いを続ける二つの名門、モンタギュー家とキャピュレット家。両家の一人息子ロミオ・モンタギューと一人娘ジュリエット・キャピュレットは偶然出会って恋に落ち、周囲が知らぬまま結婚します。ところが二人の運命の歯車が狂い始め、ロミオはある罪で町を追放され、ジュリエットは数日後に別の男性と結婚するよう両親から命じられます。困り果てたジュリエットは両親を諦めさせるために、72時間仮死状態になるという薬を手に入れて飲みます。ジュリエットの思惑通りに、娘が死んだと思い込んだ家族は、彼女を家の墓所に納めました。本当はこの後、目を覚ましたジュリエットをロミオが迎えに来ることになっていたのですが、届くはずの「ジュリエットは生きている」というメッセージを知らぬまま、息のない彼女の姿を見たロミオは絶望のあまり毒薬を飲んでしまいます。そして目を覚ましたジュリエットもまた、横たわったロミオのなきがらを見て自ら命を絶ってしまいました。メッセージが届かなかったのは、託された伝言役がペストの感染を疑われて、一日間隔離をされてしまったためでした。
† 下の絵をクリックすると動画がスタートします
音のボンボニエール

[余計なこと、ひらめいた]
スタッフが感じた、どうでもいいこと書いてます。
ピコーン!

[ジャンル:小さなお客さま]
雨降りのある日のこと。
スーパーで朝採りレタス見かけた。
瑞々しく、おいしそうなので買って冷蔵庫に。
翌朝、さあ食べようと葉をちぎり始めたら、あれ?
葉の裏側にしがみついてる緑色のアマガエル。
そこで、「余計なこと、ひらめいた!」
雨が好きなはずのアマガエルなのに
雨やどりのため、レタスにもぐりこんだのかな?
とても気になります。

それでは、また来週。
外出時はマスク、帰宅時は手洗いを忘れずに!!!
どうぞ健やかにお過ごしください。
教会でまたお会いしましょう。

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