バーチャル日曜学校(2022年2月20日)
◉2月20日(日) バーチャル日曜学校
顕現後第7主日
◯神奈川県に適用中のまん延防止等重点措置が解除されるまでは、バーチャル日曜学校にご参加ください。
・ルカによる福音書6章27~38節
「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。 悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。上着を奪い取る者には、下着をも拒んではならない。 求める者には、だれにでも与えなさい。あなたの持ち物を奪う者から取り返そうとしてはならない。 人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。 自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな恵みがあろうか。罪人でも、愛してくれる人を愛している。 また、自分によくしてくれる人に善いことをしたところで、どんな恵みがあろうか。罪人でも同じことをしている。 返してもらうことを当てにして貸したところで、どんな恵みがあろうか。罪人さえ、同じものを返してもらおうとして、罪人に貸すのである。 しかし、あなたがたは敵を愛しなさい。人に善いことをし、何も当てにしないで貸しなさい。そうすれば、たくさんの報いがあり、いと高き方の子となる。いと高き方は、恩を知らない者にも悪人にも、情け深いからである。 あなたがたの父が憐れみ深いように、あなたがたも憐れみ深い者となりなさい。」 「人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪人だと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。押し入れ、揺すり入れ、あふれるほどに量りをよくして、ふところに入れてもらえる。あなたがたは自分の量る秤で量り返されるからである。」
[教えて。校長先生]
★校長先生がみ言葉を分かりやすくお話しします。
キリスト教は「愛の宗教(あいのしゅうきょう)」だと、学校でも教(おそ)わりますね。それは全くその通りです。イエスさまは何を一番大切なことだと教えて下さったかと言えば、「愛」です。でも、愛が大切だということはイエスさまだけでなく、いろんな人が教えていたし、今でも教えているのではないでしょうか。イエスさまが教えて下さった「愛」と他の人たちが教えている「愛」とはどこが違うのでしょうか?それが分かるのが今日の箇所です。
注意して下さい。イエスさまは「敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい」おっしゃっていますね。えっ!敵を愛す?!そんなことができるでしょうか。どうしてできるでしょうか?!ヒントは「いと高き方」という言葉にあります。「いと高き方」とは神様のことです。あなたが敵を愛せば、あなたは神様の子供になることができる。なぜなら神様はすべての人を愛していらっしゃるからだ――こうイエスさまはおっしゃるのです。神様の子供になる!!!――私たちもぜひそうなりたいですね。
【日曜の美(The art of Sunday)】
★アートを通して聖書に親しみましょう。『善きサマリア人』
この絵の題材は「他人への愛」としてよく取り上げられる「善きサマリア人の例え」です。かつて多くのユダヤ人は、隣人であるサマリア人を神様に背いて異なる習慣を取り入れた民族として、差別していました。そんな中、ある旅人が強盗に襲われ大怪我をしました。そこを通りかかった、神様に仕えるはずの祭司は見て見ぬ振り、日頃神様の教えを守っていると自慢している人は遠回り、ただひとり軽蔑されているはずのサマリア人だけが、自分の家族のことのように心配して怪我人を助けたというお話ですね。
さて大胆なタッチと強烈で独特な色使いで知られるオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホは、聖書にちなんだ作品を数多く残していますが、この『善きサマリア人』は精神を病んだゴッホが、治療のため滞在していた病院で描いたと言われています。比較的自由であったものの、外に出かけることができなかったため、ゴッホはこの時に他の画家の模写を数多く残しました。この絵もドラクロワの作品を基に描かれました。ゴッホが見ていたのは、左右が逆さまなモノクロの版画でしたが、彩色には彼の豊かな想像力と才能が存分に発揮されています。
[教会Tips]
★“知ってなるほど”の豆知識:『右の頬、左の頬』
「あなたの頬を打つ者には、もう一方の頬をも向けなさい。」マタイ福音書(5:39)には、少しだけ違う言葉で登場します。こちらは「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」まあ、どっちにしろ私、絶対無理。普通出来ないなって思っちゃいます。でもこの話、実は隠れた意味がという説(ネットで!)を見つけました。
多くの人が右利きであることを考えると、叩かれるのは相手の左頬のはずです。でも、かつて主人が奴隷や使用人(身分の低い人)を叩く時、自分自身の汚れを避けるため、「手の甲(外側)」で打っていました。そうすると相手の右頬を叩くことになります。では次に相手の左頬を叩こうと思ったら、主人は「手のひら(内側)」で打つしかありません。しかし当時、手のひらで相手を叩くことは身分が対等な者同士という意味なので、右頬を叩かれた後に左頬を主人に差し出すということは、暴力を伴わない反抗ということになるそうです。
ふむふむ、なるほど。ただこの話、本当かどうかは全く不明です。でも素晴らしい切り返しをするイエスさまだから、「もしかして…」って思ってしまいますよね。
【2月の聖句】
★み言葉を心にいっぱいためて行きましょう。
2月の暗唱聖句は以下の通りです。
見なくても言えるように暗記しましょうね。
『神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。』
(創世記 1章3節)
[音のボンボニエール]
ボンボニエールはキャンディ入れのこと。
圭子先生が奏でる、せつなく甘い「音」召し上がれ!
今回お送りするのは、フランスのシャンソン歌手エディット・ピアフが歌った「愛の讃歌」。この曲、昨年のオリンピック閉会式で東京から次回開催国のフランスにバトン繋ぐ意味で歌われていました。原題は「Hymne à l’amour」(amour=愛、Hymne=賛美歌)です。ピアフ自身が経験したつらい別れを歌っているそうですが、「愛」の力でそれを乗り越えて生きていくという底知れぬ力強さを感じます。パリのシンボルであるエッフェル塔を背景にお聞きください。
† 下の絵をクリックすると動画がスタートします
[余計なこと、ひらめいた]
スタッフが感じた、どうでもいいこと書いてます。
[ジャンル:喜怒哀楽]
灯りをつけましょ、ぼんぼりに〜♪
毎年この時期に飾る雛人形。
華やかなたたずまいに、
春の訪れを感じますね。
そこで「余計なこと、ひらめいた!」
人形の表情が毎年違うのは気のせい?
ある年はちょっとふくれっ面だったり、
ある年は穏やかに微笑んでいたり。
なんだかとても不思議です。
それでは、また来週。
外出時はマスク、帰宅時は手洗いを忘れずに!!!
どうぞ健やかにお過ごしください。
教会でまたお会いしましょう。
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