バーチャル日曜学校(2022年3月6日)
◉3月6日(日) バーチャル日曜学校
大斎節第1主日
◯神奈川県に適用中のまん延防止等重点措置が解除されるまでは、バーチャル日曜学校にご参加ください。
・ルカによる福音書4章1~13節
さて、イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになった。そして、荒れ野の中を”霊”によって引き回され、四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。その間、何も食べず、その期間が終わると空腹を覚えられた。そこで、悪魔はイエスに言った。「神の子なら、この石にパンになるように命じたらどうだ。」イエスは、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」とお答えになった。更に、悪魔はイエスを高く引き上げ、一瞬のうちに世界のすべての国々を見せた。そして悪魔は言った。「この国々の一切の権力と繁栄とを与えよう。それはわたしに任されていて、これと思う人に与えることができるからだ。 だから、もしわたしを拝むなら、みんなあなたのものになる。」 イエスはお答えになった。「『あなたの神である主を拝み、ただ主に仕えよ』と書いてある。」 そこで、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて言った。「神の子なら、ここから飛び降りたらどうだ。 というのは、こう書いてあるからだ。『神はあなたのために天使たちに命じて、あなたをしっかり守らせる。』 また、『あなたの足が石に打ち当たることのないように、天使たちは手であなたを支える。』」 イエスは、「『あなたの神である主を試してはならない』と言われている」とお答えになった。 悪魔はあらゆる誘惑を終えて、時が来るまでイエスを離れた。
[教えて。校長先生]
★校長先生がみ言葉を分かりやすくお話しします。
あなたは神様の反対は何だか知っていますか?そうです。悪魔(あくま)ですね。神様は私たちを善いことをするようにみちびいて下さいますが、悪魔は反対に私たちが悪いことをするように誘(さそ)います。その悪魔は何と!イエス様のことも誘惑しようとしました。イエス様は、まだお弟子さんがいなかったとき、40日間も何も食べませんでした。自分の心をきたえて強くするためです。そのイエス様に悪魔が近づいてきて、三回誘惑しました。一回目はお腹がぺこぺこのイエス様に「この石をパンにしたらどうだ」と言ってきました。するとイエス様は、「『人はパンだけで生きるものではない』と聖書に書いてある」と答えたのでした。人間は体だけでなく心でも生きている、心も健康に生きなければならないとおっしゃったのですね。悪魔は次に「私を拝(おが)め」と言ってきました。それに対してイエス様は「あなたの神様だけを拝みなさい」と聖書に書いてあると答えました。三回目に悪魔はイエス様に神殿の高い屋根から飛び降りろと誘惑しました。イエス様は「神様をためしてはならない」と答えました。悪魔はイエス様に勝てないことがわかり、イエス様から離れて行きました。
【日曜の美(The art of Sunday)】
★アートを通して聖書に親しみましょう。『イエス、誘惑を受ける』
聖書の中でも指折り有名なこの場面、今日ご紹介するのは16世紀のオランダ(フランドル)の装飾画家サイモン・ベニングの作品です。修行を終えたイエスさまが立つのは、なぜかヨーロッパ風の街並みを遠くに望む、緑豊かな森の中。目の前に現れたのは、マッチョな悪魔でなく、案外純朴そうな男(足元に鳥のような鋭い爪丸見えで、ツメだけに詰めが甘い?)でした。男は石くれを差し出しながら、「さあ、これをお食べよ、パンに変えて。」と言っているようで、一方のイエスさまは「ゴメン、無理」。悪魔と対峙する緊迫した場面なのに、背景が異なるだけで牧歌的なムードすら漂っています。本来この絵は時祷書という、日々の祈りの際に用いられる本の装飾だったようです。悪魔の誘惑は、荒れ野のような特別な場所で恐ろしい怪物から受けるのではなく、自分たちの日常で普通に起きるということを教えてくれるような気がします。
[教会Tips]
★“知ってなるほど”の豆知識:『シンボルとしての数字』
日本人は割と気にしませんが、外国(特に西洋)では不吉な数字として「13」を避ける文化※があります。実際多くのビルの階数や、ホテルの部屋、製品の番号などは「12」の次を「14」にしていますね。さて、今日のみ言葉に登場した数字にも重要な意味があります。イエスさまが荒れ野で過ごした四十日間。「40」は相当な長い時間を指すのと同時に、大きな苦難や試練を表しているそうです。旧約の時代、ノアの洪水は40日間に亘って続きましたし、預言者モーセは40日間シナイ山に留まりました。エジプトを脱出したイスラエルの民も、40年間シナイ半島を放浪し続け、神様から約束された土地に入れませんでした。だからイエスさまの「40」日間は「とても長く」「つらい」修行だったとイメージできます。また悪魔がイエスさまに示した「3」つの誘惑。「3」は神の世界を表しているので、悪魔の仕業は神様が与えた試練だということになるのです。そう言えば、十字架の死からイエスさまがご復活されるのも「3」日目です。
※諸説ありますが、イエスさまを裏切ったユダを入れると、弟子が「13」人になるという説は有名ですね。
【3月の聖句】
★み言葉を心にいっぱいためて行きましょう。
3月の暗唱聖句は以下の通りです。
見なくても言えるように暗記しましょうね。
『神は御自分にかたどって人を創造された。』
(創世記 第1章27節)
[音のボンボニエール]
ボンボニエールはキャンディ入れのこと。
圭子先生が奏でる、悲しいほど美しい「音」召し上がれ!
今回お送りするのは、ヘンリー・マンシーニ作曲のイタリア映画「ひまわり」のテーマです。映画の舞台となるのは、今から80年ほど前のウクライナ(当時はソヴィエトという名の連邦国家の一部)です。ヨーロッパで起きた大きな戦争のため、数多くの若者たちが兵士として派遣されます。主人公は命こそ取り止めたものの記憶を失い、故郷イタリアに家族を残したまま、異国ウクライナで新しい家庭を持ったことで、悲劇が始まります。映像では、見渡す限りの大地に美しく咲き並ぶ無数のひまわり(ウクライナの国花と言われる)が、その地で眠る名も知れぬ人びとを思い起こさせ、戦争のみにくさと愚かさを語っています。
† 下の絵をクリックすると動画がスタートします
[余計なこと、ひらめいた]
スタッフが感じた、どうでもいいこと書いてます。
[ジャンル:スプリング ハズ カム]
このところのあったか陽気で
散歩コースの木々もすっかり春めいてきた。
この前までかたい蕾だったのに
あっという間に咲いちゃった。
そこで「余計なこと、ひらめいた!」
木たちの季節センサーって超高性能。
でも沢山植えられている木の中で
いつも同じ木から花が咲くのってなぜ?
とっても不思議です。
それでは、また来週。
外出時はマスク、帰宅時は手洗いを忘れずに!!!
どうぞ健やかにお過ごしください。
教会でまたお会いしましょう。
◎バーチャル日曜学校のバックナンバーはこちらからどうぞ。