バーチャル日曜学校(2021年6月6日)
◉6月6日(日) バーチャル日曜学校
聖霊降臨後第2主日
◯山手聖公会は現在礼拝の公開を休止しています。それに伴い日曜学校も臨時休校中です。
バーチャル日曜学校にWEBでご参加ください。
・マルコによる福音書3章20~35節
イエスが家に帰られると、群衆がまた集まって来て、一同は食事をする暇もないほどであった。身内の人たちはイエスのことを聞いて取り押さえに来た。「あの男は気が変になっている」と言われていたからである。エルサレムから下って来た律法学者たちも、「あの男はベルゼブルに取りつかれている」と言い、また、「悪霊の頭の力で悪霊を追い出している」と言っていた。そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、たとえを用いて語られた。「どうして、サタンがサタンを追い出せよう。国が内輪で争えば、その国は成り立たない。家が内輪で争えば、その家は成り立たない。同じように、サタンが内輪もめして争えば、立ち行かず、滅びてしまう。また、まず強い人を縛り上げなければ、だれも、その人の家に押し入って、家財道具を奪い取ることはできない。まず縛ってから、その家を略奪するものだ。はっきり言っておく。人の子らが犯す罪やどんな冒涜の言葉も、すべて赦される。しかし、聖霊を冒涜する者は永遠に赦されず、永遠に罪の責めを負う。」イエスがこう言われたのは、「彼は汚れた霊に取りつかれている」と人々が言っていたからである。イエスの母と兄弟たちが来て外に立ち、人をやってイエスを呼ばせた。大勢の人が、イエスの周りに座っていた。「御覧なさい。母上と兄弟姉妹がたが外であなたを捜しておられます」と知らされると、イエスは、「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と答え、周りに座っている人々を見回して言われた。「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」
[教えて。校長先生]
★校長先生がみ言葉を分かりやすくお話しします。
イエスさまは今では世界中で神さまのような方、いえ、神さまでもある方、と考えられていますが、でも、イエスさまが生きていらした時は、みんながそう考えたのではありませんでした。反対に気が狂った人と見られたりしたのです。「サタン」(「悪魔(あくま)」のこと)とか「ベルゼブル」(悪魔のかしら)が後ろにいると思われていたのです。でも、イエスさまはどうして悪魔が悪魔を追い出せるだろうか、悪魔が悪魔と戦ったら、両方とも倒れてしまうではないかとおっしゃいました。その通りですね。
まわりの人たちのそんな声を聞いて、マリアさまもイエスさまの弟や妹たちも心配になって、イエスさまを探しに来ると、イエスさまは「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と言い、イエスさまのまわりで一生懸命イエスさまの話を聞いていた人たちのことを「見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。 神の御心(みこころ)を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。」とおっしゃったのでした。
それはイエスさまが普通の人ではなかったからです。神さまのイエスさまを馬鹿にする人たちもいたのです。気が狂っているとも見られたのです。とうとう最後は十字架につけて殺されてしまったのですね。
【日曜の美(The art of Sunday)】
★アートを通して聖書に親しみましょう。『ファリサイ派の詰問』
覚えているでしょうか。以前のみ言葉では、悪霊に取り憑かれた人たちが登場しました。
※カファルナウムの癒し、ペテロのしゅうとめを癒す
そんな苦しんでいる人たちを、イエスさまがあっという間に癒してしまったのですから、宗教的な指導者である律法学者たちが、面白くないのは簡単に想像できますね。彼らが悪魔の仕業だとして、イエスさまをおとしめようと罠を仕掛けたのが、今日の「ベルゼブル論争」です。ティソの絵「ファリサイ派の詰問」では、イエスさまと右側の立派な服装の人々(ファリサイ派)が論じ合っている場面をリアルに再現しています。心配そうに見守っている左側の人々はイエスさまの身内たち、座り込んで頭を抱え込んでいるのは弟子たち(12人いる)でしょう。一方で、絵の中で不自然なくらい目立つ右端のほうきの男。ファリサイ派の人々の足元を掃き清めています。神の子であるイエスさまを侮辱する彼らの言葉は、のちに一掃されてしまうことを暗示しているように思えます。
[教会Tips]
★“知ってなるほど”の豆知識:『悪魔』
悪魔と言ってすぐに思い浮かぶのは「退け、サタン」。イエスさまが荒れ野で40日間過ごす中で悪魔の試みに打ち克った時、また十字架上の苦難を自ら予告したイエスさまを弟子のペテロが諌めた時、イエスさまの口から発せられた言葉です。サタンには「試みるもの」「道をふさぐもの」をいう意味があるそうで、一見正しそうな言葉や方法でイエスさまの計画を邪魔して失敗させようとしています。中でも弟子の一人だったイスカリオテのユダの中に入り、イエスさまを裏切りから死に導いていく様は、まさに緻密で細心な「悪魔の仕事」だと思わされます。
また今日登場した名前のベルゼブル<バアル(神)・ゼブブ(ハエ)…ハエの王>も悪魔の一人で、一説では生贄の屍肉にたかるハエと言われています。
【6月の聖句】
★み言葉を心にいっぱいためて行きましょう。
6月の暗唱聖句は以下の通りです。
見なくても言えるように暗記しましょうね。
『子よ、元気を出しなさい。あなたの罪は赦される。』
(マタイによる福音書 9章2節)
[音のボンボニエール]
ボンボニエールはキャンディ入れのこと。
圭子先生が奏でる、甘くてちょっと怪しい「音」召し上がれ!
信じようと、信じまいと。
今回お届けするのはイタリアのバロック音楽作曲家、ジュゼッペ・タルティーニの「悪魔のトリル」です。数多くの高度なヴァイオリンの技能が必要とされるこの曲は、自分の才能に深い劣等感を抱いて苦んでいるタルティーニの夢の中に現れた悪魔が、その足元で弾いて聞かせたとされ、目覚めたタルティーニが急いで譜面に書き写したものの、その美しさを完全に再現することはできなかったそうです。繊細な悪魔は美しいものがお好きなようです。
(ピアノ:圭子先生、ヴァイオリン:Lennonさん)
† 下の絵をクリックすると動画がスタートします
[余計なこと、ひらめいた]
スタッフが感じた、どうでもいいこと書いてます。
[ジャンル:野菜DV]
いやぁ、久々にやってしまった。
サツマイモ切ってたら、親指をグサッと。
指先の傷は超痛くて、かなり深手だったけど
数日したらちゃんと傷が治ってた。
そこで、「余計なこと、ひらめいた!」
自然治癒力、すご過ぎ!
ずっと見てたら、頑張って治療してる小人さんに会えるかな。
とても気になります。
それでは、また来週。
外出時はマスク、帰宅時は手洗いを忘れずに!!!
どうぞ健やかにお過ごしください。
教会でまたお会いしましょう。
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